亡きお母さんに贈る母の日の花は、どんなものを選べば良いのか、という記事です。
一般的に、母の日のお花と言えば、カーネーションですが、すでに亡くなっているお母さんにも、贈る花はカーネーションでいいのか? 特に配慮すべきことはないのか? どこに飾ればいいのか、お仏壇に供えれば良いのか? などの情報を紹介します。
カーネーションで、全く問題ありません。亡くなったお母さんには、白のカーネーションを、ということはよく言われるのですが、白でなくてはいけないということもないです。
何色にするかは、贈る側の気持ちです。
せっかくの母の日だもの、真っ赤なカーネーションを贈りたい、という人は赤でいいし、
母の死を悼む気持ちがまだ強くて、真っ赤ははばかられる、という人は、赤以外の、例えば白や、紫にすると良いでしょう。
たいていの花屋さんは、母の日の仕入れとして、赤以外のカーネーションも入荷しています。(白や紫は例年売れないので仕入れない、という店も無いとは言えませんが)店頭に白や紫が見当たらなくても、店の人に聞いてみると、奥から出してきてもらえることもあります。
もちろん、カーネーションでなくても良いです。こちらの記事→母の日に、カーネーション以外の花を贈るのはアリなのか を参照ください。
上の項にも書きましたが、基本的には「さし上げたいと思う花をさし上げたら良い」のです。
母の日だからカーネーションでないとダメとか、故人だから菊でないとダメとか、がんじがらめのルールをわざわざ作らなくて良いと思います。
飾る場所、飾り方も、花選びと同じく、贈る側の考えで良いです。仏壇に供えても良し、お墓に供えても良し、母を思ってリビングや玄関に飾っても良しです。
実際に、亡くなったお母さんに贈るカーネーションはこんな風に飾れるという例を出そうと思います。すべて、特別な技術も道具立ても使わない簡単な飾りかたですので、気軽に生けたらいいんだなと思っていただけたら幸いです。
とりあえず、花の本数にぴったり合う口の小さな花瓶に挿す。誰でもできます。
故人を悼む気持ちが大きい場合は、華美な器は避けた方が良いです。しかし、何度も書きますが、贈る側の気持ちの問題なので、美しい装飾的な花瓶でお母さんに花を贈りたいと思うなら、そうした方が良いでしょう。
(ちなみに、上の画像の器は、何かの空き容器…コンタクトレンズの洗浄液だったような気がします…のラベルを剥がして、口のスクリュー部分にマスキングテープを貼って作ったものです)
白と紫、両方一緒に挿してみます。
こんな単純な挿し方にコツも何も無いですが、強いて言うなら、2本の長さを微妙に変えていることでしょうか。
器にしているのは、インスタントコーヒーの空き瓶を白く着色したものです。そこに、何も考えずにバサッと白カーネーションを挿しました。(何の技術も使っていません。これも誰でもできます)
亡くなったばかりなど、追悼の気持ちが大きい場合は、このような白を重ねる飾り方で気持ちを表すこともできます。
※タイトルは花瓶としましたが、実はキャンディポットです。でも花瓶として使っています
カーネーションは白だけで、紫は別の花(スターチス)で足し、グリーンも3本入れています。
全体的に平均してふわっと挿しただけです。カーネーション10本だけだと、広がってスカスカになってしまうような器の場合、グリーンやスターチスのような細かい花が間に入るとスカスカ感を抑えられます。